家の周りの木が随分繁って、石段の苔が増え続けていた。事情があって木が伐り払われて苔も枯れて、寂しくなっていた。朝、起きがけに苔を見に行ったら、夜露を含んで美しく見えた。なんだか嬉しくなった。